49ページ デザリアム星司令部

 シネスコサイズで描かれた敵の司令部。この絵が利用された2つのシーンでは、中央のスクリーンにばかりに目がいってしまい周囲に何が描かれているのか見る気もなかったというのが正直なところではないでしょうか。ですから、この絵もイメージボードか?と思っていましたが、よくよく映画を見返してみると2つのシーンで「本当に」使われていました。絵の右上に二つのシーン・カットナンバーが書かれていますね。
 余談ですが、劇場版ヤマトは実写と同じようにシーンナンバーとカットナンバーで構成されています。今回の場合ですと、聖総統スカルダートが、ヤマトの発進を見届け、さっき見せた歴史のとおりにしてやる!と息巻くのが一つのシーンで、カメラが切り替わるのがカットナンバーということです。映画の撮影時にカチンコ(拍子木とシーンナンバーなどを書いた表がセットになったもの)を片手に「シーン74!カット45!よ~い、すたぁーっと!」っていうアレですね。「ハイ、そのままヤマト上昇!グングン!そ~っその調子!そのままどんどん上昇してぇ~」
 さらに余談ですが、復活篇は、カットナンバーのみで進み最終的に1850カットまでいきました(カットナンバーは1850ですが、例えばカットナンバーを振り終わった後に追加のカットが出てきて、35a、35b、35cのように増えたりしたので、総カット数は増減します)。正確な総カット数をしるためには、DVDなりブルーレイで、最初からカット数を数えていくことです。