61ページ 父と子

ディンギルの実の親子でありながら血も涙もない(父が子供の失敗を許せず殺してしまう無慈悲さ!)関係と、血の通っていない沖田と古代ですが本当の親子のように時には厳しく時には愛情を持って接する関係を見せている完結編(ラストでは子の将来を考えて親が身代わりになって往く)で、死んだはずの沖田艦長が現れるという衝撃的なシーンです。
死んだと思われていた沖田(父親)がクルーの前に現れ(冷静に部署につけるものでしょうか?)的確に指示を出していき、最後に古代(子)へ戦闘指揮を執るよう命じます。
この絵は、いわゆる「宣材」と呼ばれるもので、宣伝用に作られたカットの中の1枚で、実際に使われたカットとは違う絵になっています。具体的には、背景、古代の立ち姿、沖田艦長と全て「似て非なるもの」となっています。是非とも本編と見比べて欲しい1枚です。
アニメ雑誌などで見ていたこの1枚は、本編から抜粋した絵ではなかったのですね。

余談ですが、「復活篇」でプロモーションDVDが限定配布されましたが、その時は、それまでに仕上がっている絵を集め、その上で必要なカットを予定より早めて作り上げてDVDにしました(プロモーションDVDに一旦は採用されたものの劇場公開版では削除された幻のシーンがありましたが、DC版で復活したカットもありました)。あとで書かせていただく機会があれば触れますが、プロモーションDVDは、プレゼントの受け付け開始後早々に予約数をうわまりそうになり、当日の夜に慌てて受付を中止しましたが(ホームページも「申し込み終了しました」の表示に変更し、受付の機能自体削除したのにも関わらず!)間に合わず、早朝まで延々と申し込みメールが届くという異常事態になりました。ヤマト人気恐るべしの一夜でした。