11月 全宇宙の命運をかけて

シド・ミード氏がデザインした第18代YAMATOは、優雅な曲線と力強い直線をもった見事なフォルムをしています。そして氏の作り上げた世界観は、まだ見ぬ未来を信じさせるのに十分でした。まずはメインの絵に全体像を乗せました。それまで馴染んできた宇宙戦艦ヤマトとは、似て非なるディテールを楽しんでください。
「それを制する者 宇宙を制する」超科学文明を持った異星人の遺跡を巡って地球とセイレーンの争いは24世紀から25世紀まで続き銀河100年戦争と呼ばれました。左のサブの絵は、銀河100年戦争の様子を描いたワンカットですが、ほんの数秒(2秒半)の為にカット袋(セルと動画とタイムシートが入ってる)が3cmを超える厚さになっています。これだけのセル画を大量に駆使したハイクォリテーのカットが延々と続くのですから、制作費がいくらあっても追いつきませんね(笑)。しかも、大判セル画も多用されていて保管にも骨が折れます。
 (大判のセル画を多用したシーンも、ほんの数秒で過ぎ去っていきます。劇場公開版クォリティーです)
 下段の絵で特に印象に残るのは、ナブとマーシィが銀河中心部の丘の上で、溢れんばかりの星々を眺めながら語り合うシーンでしょう。右端の絵の場所には、谷に沈んでいた第17代YAMATOを夕陽が照らす絵を用意していましたが、使えず残念でした。

 ナブとマーシィは、物語の最後でブローネ皇帝と死闘を繰り広げ、古代異星人の残した謎の言葉の正体を突き止めます。
 しかし、奮闘むなしく‥‥‥‥。
 是非、最後まで見せて欲しかった作品です。

 2520の製作も復活して欲しいと願ってやみません。