6月。最高のデスラー総統に逢う

6月デスラー総統登場。
ヤマトへの復讐に燃えるデスラー総統。最新鋭の駆逐艦でリベンジを果たすべく奇襲攻撃を仕掛けるが!意外な結末を迎える悲運の武将。この物語を機にファンになった方も多いと思います。
デスラーの凛とした佇まい、それとは逆に千々に切れたマントが勝敗の行方を物語り、哀愁を誘います。このとき既に自身の行く末を悟っていたのでしょうか。ワンカットから微妙な感情が伝わってくるいい絵だと思います。是非、この6月を手に取り何度も見返してください。デスラーへの思いで胸が熱くなります。
サブ絵のタラン将軍は、後ろに映るヤマトと相まって絶妙な構図となっています。デスラー総統は露出が多いので、タラン将軍をメインに進めていましたが(実はビーメラ星の女王もメインで考えていた)、決してファンは多くはないがコアなファンのみが存在するキャラクターの絵を一ヵ月間見ているのはどうかと思いとどまりました。要望があればタラン将軍の1枚絵でも勝負いたします。ヤマトのカレンダーは、アカデミーの時代から大きさや絵の趣向を変えながら発売されているので、新規に制作するのには苦労させられます。
余談ながら、下段の佐渡先生とアナライザーの組み合わせが違っていました。

5月。初夏の爽やかさをテレサに

5月は、掟破りのテレサのアップです。なにが掟破りかといえば、テレサの姿です。アニメ史上登場シーンが全て全裸はなかったと記憶しています。全裸ではあるけれど全くイヤらしさを感じさせない絵に驚きました。宇宙の危機を伝えるテレサの美しさに息をのみました。構図も見事でした。あれから34年経って更に驚いたことがありました。それは、劇場用フィルムをスキャンしたときです。古代、真田、斉藤の足を見ればわかりますが、フレームからはみ出しスクリーンに映らない部分まで(下端の部分には色が塗られていない!)フィルムに収録されていたのです。DVDなりBDなりでこのシーンを見て頂ければ、映っていないことがわかると思います。10月のアクエリアスのシーンも同様に画面(フレーム)に入らない部分までフィルムに収まっています!
 是非とも5月の一番下を見てください(印刷時の裁ち切りで少し切れてますが)。
 透過光の使い方と、構図と人物描写のうまさ、そしてこの映画の象徴的なシーンとして、このカットをメインとして他の月よりも大きく配置しました。「さらば~」の中でも屈指の名画です。

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4月です。新しい年度の始まりです。

4月は、「さらば~」からのセレクトです。
4月は、新しい学年がスタートし、また、新しく社会人となる方もいらっしゃいます。新規にスタートするイメージで絵をセレクトしました。ゴォーっと大量の水が注ぎ込み第一艦橋まで水位が上がってくる発進のプロセスで、緊張感が伝わってくるシーンです。古代たちは、宇宙の危機のために自らの地位を捨てて旅立ちます。見事なシチュエーションです。下段右端には、さりげなく未公開カットを追加しました。南部が古代に発進準備の報告をするシーンです。ひおあきら氏のコミックには描かれていましたね。
これらのシーンは、「Proud of YAMATO Visula BOOK BL」にフルカラーで絵コンテが収録されていますので、是非ともご確認ください。(なんで絵コンテがフルカラー?と思われる方もいるかと思います。絵コンテは黄色い絵コンテ用紙に鉛筆で描かれていますから、微妙なかき分けを再現するにはフルカラーが最適なのです)

3月です。

3月は、宇宙戦艦ヤマト全シリーズの中でも屈指の名場面=古代のモノローグです。
このページで使われている絵が24話以降からのセレクトになったのは(沖田艦長除く)、大団円へ向けての印象深いシーンを選んだ故です。雪の亡骸に思いの丈を打ち明ける古代の深いの想い。初めて見たときに、切ないBGMとスポットライトの階段を昇っていくという演出に思わず目頭が熱くなりました。16mmフィルムと35mmフィルム、アーカイブ用のフィルムから一番見栄えのするフィルム(※1)を選りすぐりました。
 ※1 今回のカレンダーでは、様々なマテリアルを使用しています。原画からの直接撮影もクリアで見応えがあるのですが、フィルムの粒状感が醸し出す雰囲気も大切にしたかったのでシーンに合わせてチョイスしています。特に「永遠に」以降は、透過光や特殊な撮影がされていてスクリーンで見た映像が印象に残っていますので、劇場用フィルムからも使用しています。
 この古代と雪のシーンは、女性ファンに特に人気がありました。サブの絵は、劇場版用に描かれたイスカンダル星から主翼を広げ発進する宇宙戦艦ヤマトです。このアングルからのヤマトは力強さがあって気に入っています。横からや後ろからのパースは多いのですが、正面上からの絵は少なく貴重です。
 下段中央の古代と雪の絵は、以前カレンダーとして使用されたものです。トリミングする前は左右にかなり広い絵です。

 3月は、年度末ということもあり、いったん物語に区切りがつきます。

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現在、制作中です。

「Proud of YAMATO Visual BOOK」の第2弾「Proud of YAMATO Visual BOOK BL」制作中!

第2弾は、素材や製作資料を中心に紹介していきます。

宇宙戦艦ヤマトシリーズのポスター素材や制作中の原版や、映画「さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち~」の絵コンテ原版等を収録。今まで表に出ることのなかった貴重な資料を収録しています。

 

ヤマト会議

 

around_the_world西﨑義展氏が製作した作品の「製作資料」が遺贈され、管理しています。

  • 資料を編纂し発行しています。書籍は、こちらからご購入頂けます。
  • 不定期に、作品を愛するファンのために製作資料の公開をしています。
  • 西﨑義展氏が作られた作品を多くの方々に知って頂くための活動を行っています。

※2014年1月 資料の出版が不可能となりました。

「製作資料」を管理するために OFFICE LEGACY が作られました。

  •  西﨑義展の所有していた製作資料=大いなる遺産を意味するLEGACYから命名されました。

 

『パッセンジャー 過ぎ去りし日々』

バイクレーサーの兄(三田村邦彦)とロックシンガーの妹(本田美奈子)が、お互いの夢を実現させるストーリー。当時人気絶頂だった本田美奈子は、「最初で最後」の映画主演となった。クライマックスのレースシーンとライブ映像が話題となった。
原作、製作総指揮 西崎義展
監督 和泉聖治
音楽 羽田健太郎、天野正道