余り評判の芳しくなかった「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編ができるという。もう、リメイクだかリブートだかわからないが、原作(1974年に製作された宇宙戦艦ヤマト)の世界観を蹂躙するのは勘弁して欲しいと思う。
2199で再認識したのは、宮川音楽の素晴らしさとCGを使うと映像が綺麗になるという2点だけだ。
西﨑義展氏は、宇宙戦艦ヤマトは、ドラマ、音楽、映像の3つがひとつになって成功した作品だと言っていたが、正直2199のストーリーは破綻していた。だから、スターウォーズやガンダムの新作をみるにつけ「宇宙戦艦ヤマトは過去の遺物だ」と言われてしまうのである。
2199を見ていて感じるのは、宇宙戦艦ヤマトのコンセプトが今の空気感とマッチしないのではなく、物語を作るセンスのなさが「宇宙戦艦ヤマト」自体を過去の古くさい世界へと引きずり込んでしまっているのだ。
スターウォーズも宇宙戦艦ヤマトもほぼ同世代で、同じ枠で語られていた。
なぜ、今、同じ土俵で戦えないのか、よく考えて欲しい。
作品を見て感じるモノは人それぞれだと思う。2199を愛する人もいるだろう。
だが、私には「なぜ、こんなにいい素材があるのに……」と思ってしまうのである。
やはり、「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」などのSF漫画、アニメーション映画で、現在に続くクールジャパンの基礎をつくった松本零士氏をおいて救える人はいないと考える。