20,21ページ アンドロメダ銀河

映画「さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち~」の冒頭で姿を見せたアンドロメダ星雲。
20ページ目の全体像は、スクリーンで見た物と全く同じように見えましたが、21ページのアップは正直わかりませんでした。
色合いが全然違いますね。
ただし、ヒントとなるのは「パーフェクトマニュアル」の「さらば~」のページです。いろいろとコラージュされていてよくは見えませんが、これだと判ります。ただし、「パーフェクトマニュアル」は35mmフィルムからですから、こちらより解像度が劣ります。
(私は35mmフィルムからスキャンした、ざらざら感のある画像が好きなんですが)
いずれにせよ、「さらば~」の冒頭の2カットをお見せできたのがうれしいです。
余談ですが、「さらば~」に関しては、今回未公開カットがいくつかあって、ちょっと興奮しますよね。実は、かなり出し惜しみ(?)しまして、まだまだ未公開カットは存在しています。
それと、1000ページを超す膨大な量の絵コンテには、フィルムにすらなかったカットが多数あって、非常に興味をそそられます。
そこから、映画として鑑賞に堪えられる時間に短縮したもの(それでも、まだまだカットを必要とした)が、「ひおあきら」さんのコミックとなっています。
書いたついでなので、もっと書かせて頂きますが、「ひおあきら」版のラストでヤマトがものすごい爆発をしていますよね。映画では、遙か彼方での爆発でした。「ひおあきら」さんが大袈裟に描いたなぁと当時は思っていたのですが、絵コンテと、未発表フィルムでその謎が解けました。
倉庫の片隅に眠っていた未公開フィルムには、エンディングが他にもあって、画面いっぱいに爆発が広がるシーンもありました。
(最初の)絵コンテでは、爆発は宇宙全体に広がるほどのすさまじい物でした。この辺は、コバルトシリーズの小説版にも反映されています。
ですから、「ひおあきら」さんのコミックにもコンテを忠実に再現して描かれているのです。
それ以外のシーンですと、発進までのプロセスの中に、フィルムにはなったけど実際には使用されなかったシーンがあります。
それは、またこの次に書きましょう。