ラストシーン

西﨑義展氏が「ヤマトが銀河に静かに消えていく」シーンを思い浮かべて構想に入ったという映画「さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち~」のキービジュアルがあります。ポスターやLPのジャケットとしてみなさんにはお馴染みのイラストだと思います。

私の寝室に複製した原画が飾られています。もともとは出版を考えて試験用に出力したものですが、その機会も失い行き場が無くなりましたので、部屋の壁にしまっておくことにしました。このキービジュアルを見ていますと、昭和48年から描かれ続けたひとつの集大成として製作者の想いを感じずにはいられません。

本当に美しい絵です。多くの旧作を愛するファンの方々にお目にかけたかったのですが残念です。

通常、皆さんがご覧になっているのは、(気にされたことはないと思いますが)印刷された媒体ですから、絵が荒く(印刷は小さな編み目の集合体ですから)ザラザラに見えてしまいます。人間の目は、案外詳細な情報まで脳に送っています。ところが原画をみると、当然に印刷の編み目はありませんから、なめらかで、鮮やかに発色していて感動すら覚えます。これは、(ちょっと古い話ですが)VHSの3倍速で見ていた映画をDVDで見た時の驚きに似ています。

 

 

映画「さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち~」キービジュアル

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