72ページ プレ・ノア

ウルクの自爆が後方に描かれて居ています。プレ・ノア自体厚い鋼鉄に覆われた宇宙船であることが伺えます。屈強さが現れています。
「さらば~」や「永遠に」では、敵の本丸が大破するとその中からより強力な敵が登場し観客をドキドキさせる状況が続いてきましたが、完結編では、滅びゆく民族の儚さか小粒な脱出艇が出現しました。ハイパー放射ミサイルもないこの小粒の艦隊がヤマトの進路を遮ったとしても、恐怖感はなかったと思われます(完結編のコピーはかつてない強敵の出現!でしたが、それはアクエリアスの力も借りられるほどのということでしょうか?)。それゆえ最大の勝機となる要因は、ヤマトがトリチウムを満載していたことでしょう。
一応、3連装ガトリング砲が12基というおっかない武器が装備(絵をよく見るとペットボトルのキャップのギザギザに相当するところに描かれていますね)されていましたが、火を噴く間もなく朽ち果ててしまいました。
完結編用に描かれたイメージボードのどれを見ても詳細な部分まで筆が入り、色使いも独特なものを感じます。全体を通して重厚感も溢れます。くどいようですが、このイメージのまま動いてくれたら絵のデティールは相当なものになったことでしょう。
なお、プレ・ノアの正式名称は「源ディンギル型UFOプレ・ノア」であり「源」の字が「原」であることの方が多いのですが、「みなもと」のほうが人類の歴史を感じることができるので本書では「源」の表記にしました。