「まだ、動いてはいけない」の第一声が魅力的でした。
格好良かったです。野沢さんの声が、これほどマッチする、いや野沢さんの声をイメージして作ったキャラクターとしか思えないほどマッチしていました。解説にも書きましたが、このカットは2回使われていて、最初はピンぼけから始まっていました。ピントが合ってからマジマジと見ると女性にはたまらない(平成の流行語でいう)イケメンだし。
肌の色がガミラスの青、白色彗星帝国の緑とピンクだったこともあり、ビミョーな色になっていますよね。紫でもないし、グレーでもない。青でもない。髪の毛は、ヤマトシリーズ共通の金髪であることは、見逃せません。
「ヤマトよ永遠に」も、公開当時の秋に26分割して、細部のドラマを作って見せてもらいたかったです。パルチザンの戦い、古代とサーシャの愛の行方、そして、ユキとアルフォン少尉のラブロマンス。(過日、本の制作を手伝いに来てくれたヤマトを知らない女性に「永遠に」のストーリーを掻い摘んで説明したら、昼ドラマよりもドロドロした内容であることに驚いていました。地球に残された古代の婚約者ユキは、敵の将校に捕まってしまい愛を告白され、人類のために愛を受け入れるか迷う。地球を離れた古代は、同乗した姪っ子に愛を告白され苦悩する。艦長は戦闘中に負傷し感情的になった古代は、敵の本星を波動砲で撃とうとするが姪っ子が残っていて撃つことが出来ない。そのころ、地球では、アルフォン少尉とユキが敵味方に分かれて対峙してしまう。さて、どうする?という内容は、まさに昼ドラ)
「永遠に」の代表として、この絵を1枚セレクトしました。「永遠に」から背景美術も撮影技術も格段に向上し完結編で昇華していくわけですが、ヤマトを「さらば~」までとするファンとは、違った方向でも楽しめるので微妙なところです。「永遠に」への橋渡しとなったヤマト2がなければ、2009年の「復活篇」すらなかったのですから不思議なものです。