10月 アクエリアスとの邂逅

アクエリアスには宇宙の神秘を醸し出す不思議な輝きがあって、それは宇宙のぼんぼりのようだと西﨑氏は語っていました。
この絵も劇場用のフィルムから直接スキャンしています。ですから、キラキラと光り輝くリングも再現できています。綺麗な輝きですね。コロムビアレコードの「ファイナルへ向けての序曲」で特典としてつけられたアクエリアスの大判もあるのですが、そちらよりも、この特殊効果満載の1枚の方が、魅力的に映りました。そして、スクリーンでは見ることのできない、5月のテレサと同じように半端なく広いエリアが収録されていて驚かされます。DVDやブルーレイで確認していただくと実感できると思います。宇宙戦艦ヤマトのフィルムは、何度かファンの元へ特典という形で渡っていますが、それを拡大してみるということはなかなかできませんでした。
このシーンは、アクエリアスの中心部がぼんやりと輝いていますので、アクエリアスを撮影し、その上に、リングなどのオプチカル合成をしているので、線がどんどん甘くなっています(ぼやけてしまいます)。けれども、そのオプチカル、スキャニメーションによる合成を経て、当時のアニメーションとしては最高の絵を作っていると思います。
待ち受けるヤマトの前にゆっくりと姿を現すアクエリアスの姿は、完結編の見所の一つでしょう。