66、67ページ アクエリアスへの眺望2種類

66ページは、カットとしては存在していますが、使われなかったセットです。アクエリアスが最初のワープをするのを確認する為にルガール・ド・ザールが立っていましたが、違うアングで描き直されています。
これらを含めて、ウルクとアクエリアスが同じフレームにはいると「美女と野獣」のようになります。音楽面でも、幻想的な水惑星アクエリアスには透き通るような女性スキャット(ボーカリーズというかもしれない)をフィーチャーした曲を使い、惑星ディンギルから脱出した都市衛星ウルクには、地の底から響いてくるような野太い男性コーラスが壮絶な歴史を歌い上げます。この対比が完結編の面白さの一つだと思います。あの上映時間の中に、敵と味方、親と子の対比を書き出しただけでも密度の濃さが伺えます。
他にも、カットナンバーがふってあるセル画や背景画がありましたが、本編で確認すると全然違っていたり、一部が違っていたりすることが多々ありました。
アクエリアスに関しては、かなりの枚数があり、例えば「宇宙に浮かぶぼんぼりのよう」といわれるシーンを表現するためのセル画が連続で残っていたりします。それれは幻想的なセル画の連続です。
67ページのイメージボードは、アクエリアスの美しさが抜きん出ている一枚です。