68ページ エネルギー吸収プラント

エネルギーを吸収するプラントです。採掘ではないんですね。
やはりこの絵も「美女と野獣」と化しています。柔らかい蒼天を汚すかのように不気味な建造物がそびえ立っています。
空に浮かぶのは巻積雲(けんせきうん:上層5000m~13000mにできる)と層積雲(そうせきうん:地表付近~2000mにできる)です。なぜここで雲か?とうと、描く人にもよりますが絵の雰囲気を重視して存在するはずのない雲を描いてしまう事があるからです。映画「千と千尋」で千尋が畑の中に迷い込むと、そこはインゲン畑の中だとわかります。それはインゲンの苗は勿論、インゲンの育て方が実際に使われている方法で描かれているからです。リアリティーですね。
アクエリアスは美しく、空は晴れ渡っているとわかっていても、では実際にどんな雲が浮いているのか?ということになったとき本来は低層で発達するはずの雲が高層に描かれていたりしては興ざめです。
軌道近傍にある惑星を水没させるときは、どんよりと曇った空模様となり、最終的には雷鳴が轟く嵐になります。古代が乗組員を説得するときの状況が、まさにその時で、ヤマトの行く末も暗示していました。

空と建築物の対比が美しい1枚です。