3ページ目 赤い地表

 地球が赤く焼けて、クレーターが剥き出しなんです。
 確かに、月を見れば隕石が衝突すればクレーターが出来て、ボコボコに
なることはわかります。
 それが、地球に出来ている。しかも、原子爆弾の何十倍も破壊力を持つ「遊星爆弾」で
地表は焼き尽くされ、放射能が充満している。
 すごい発想力です。
 それを絵にしたのも凄いことです。 
 地表がひび割れています。
 この状況を「無」から考えだし、イメージして、「絵」にすることは、かなり難しいと
思われます。しかも、妙にリアルです。地表が茶色というか赤っぽいイメージは、
どうして出来上がったのでしょう。火星には水がなくて赤く見えるから?地表が焼き尽くされたから?
 地球上で、地表といえば、例えば砂漠ならベージュ色ですよね(中森明菜さんの「サンド・ベージュ 砂漠へ」は、ベージュ色って事から付けられていますよね)。火山地帯だと、溶岩の冷めたような色ですから黒っぽい色になります。火事のあとは灰が多くなりますからグレーっぽい色です。
 なぜ、こんな色を創造したのでしょうか?
 この絵は、TVシリーズだとエンディングで「あの娘がふっていた~」のあたりで出てきます。
 映画でも冒頭で出てきます。
 この地表の「絵」は、もう一枚あります。別な場所と思われます。それも、また味があります。
 映画や、テレビでは、すごく赤茶けて見えますが、実際の絵は黄色とオレンジに近い近い色です。これも驚きです。
 この2ページを見ていただいたときに、川島和子さんのスキャットが頭の中で聞こえてきませんでしたか?