宇宙戦艦ヤマト 第26話

TV版26話 最終回のエンディングのフィルムです。

ヤマトは、きらめく銀河の中から地球へ無事帰還します。しかし、そのシーンの撮影には一苦労ありました。ヤマトは右から左へ通過する(付けパン)セルしか用意されていなかったので、最終回の最終シーンのためだけに新たにセル画を書き起こすことは出来ませんでした。

そこでヤマトが右から左の通過するシーンを撮影し、フィルムを裏表逆に焼く、いわゆるウラ焼きで左上から右方向へ向かうシーンを作成しました。裏表が逆なので、そのまま地球へ向かうと、地球も左右が逆になって違和感(?)が出てしまいますので、地球も逆にプリントしています。私個人は、この銀河の中を地球に帰ってくるヤマトの姿が大好きだったので、このフィルムを探し当てた時は小躍りしたものです。

こんな製作素材まで保管されていました。mini_140727_2016
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映画版「宇宙戦艦ヤマト」の台本

劇場で初めて公開された「宇宙戦艦ヤマト」の脚本です。いわゆる「スターシャ死亡編」です。ここだけは新規に書き起こしていますが、何度かの改訂を経て、テープでの切り貼りになっています。切り貼りの下が気になりますね。

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大ヒット記念謝恩パーティー

映画「宇宙戦艦ヤマト」は大ヒットしました。

その年の11月に謝恩パーティーが開かれました。豪華絢爛!その当時の様子が余すことなく全て写真に納められていました。厚さ十数センチにも及ぶアルバムに収められた写真から当時の熱い状況が手に取るように伝わってきました。その写真は、後ほど許諾の取れた方から掲載していくとして、ひとまずアルバムの表紙と招待状から。

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西﨑義展氏の夢

西﨑義展氏が「プロデユーサ-として名前を載せるのが夢だったんだ」と言って手渡したのがこの『プロデューサー手帳』です。プロデューサーという職業に憧れていたのですね。内容的には、プロデューサーから脚本家、監督など映画製作に携わる方々の住所録と年間スケジュール帳です。確かにプロデューサーとしてこの手帳を手にすれば、あらゆるスタッフとすぐに連絡が取れるという魔法のような一冊です。逆にこの手帳を紛失すると相当な数の個人情報が漏洩してしまうことにもなります。

中央の緑色の手帳がそれです。赤坂に住んでいた頃の住所が記載されています。監督の欄には山本暎一氏の名前もあります。

現在、日本映画テレビプロデューサー協会は、東京都中野区に移転してます。ただ、最近では会員数が減る一方のようで、権威が薄れつつあるのでしょうか。

ある本に書かれていましたが、現在では本当の(身体を張って作品を作る気概のある)プロデューサーは少なくなったそうです。映画のスタッフクレジットをみるとプロデューサーの名前が多いのがその証左だそうです。

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胎動編の2520

胎動編で一部を見ることが出来た「YAMATO2520」の3Dレンダリングです。

第18代YAMATOの映像は3種類ありました。ワイヤーフレーム、ヤマトの定番といわれる「付けパン(右から左へ抜けていくカメラワーク)」、そして火星上空を飛び去るYAMATOです。幸いにして8mmビデオデッキを所有していましたので、PCにキャプチャできました。

時代的には、まだWindows95が登場する前のマックで作られた3D映像ですが、雰囲気は充分です。

いつの日かご覧に入れられるときがくるといいのですが。mini_SN3U0425
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8月23日土曜日のミーティング

mixi内で8月23日(土)に、旧作ファンに向けてミーティングを開く旨のお知らせがありましたので、旧作ファンの私としては、これは是非とも参加しなくては!と挙手し、参加者名簿に登録されることに「成功」いたしました。

よって、オフィスレガシィ ヤマト会議代表として参加し、親交を深めようと「画策」しております。いままでの色々と溜まったモノもありますしね。

正直「楽しみ!」ですね。

なんでもスペシャルゲストさんがいらっしゃるとのこと。お伺いしたいことは山ほどあります。公開質問の場となるのでしょうね。

公開質問とは甘美な響きです。

私一人では、抑えが効かなくなると思いますので強力な用心棒(九州人)を連れて行く手配をしております。

みなさなとお会い出来ることを楽しみにしております。焼き鳥ヤマトで逢おう!

 

10月5日追記 ファンの皆さんと交流を楽しみにしたのですが、お店の入り口でトラブル発生。参加出来ずに残念です。

遅ればせながら「風立ちぬ」を見ました。

第一声を聞いた時「だ、誰だ?この声は?」と、ちょっとだけ驚きました。

「となりのトトロ」で糸井重里氏の声を聞いた時にも偉いスティック・リードだなぁと思ったのです。声優さんや、作品内容については賛否両論で議論は尽くされていると思いますのでそちらに譲るとして、率直な感想として、この声優さんの声に『味』を感じました。

朴訥(ぼくとつ)として抑えめ、普通の声優さんのイントネーションではありえない味付けです。宮崎氏は、スティッキィーなボイスに魅力を感じるのでしょう。私も段々と感化されてきました。私の次回作には,監督ではなく声優でお願いしようと妄想しています。恐らく「風立ちぬ」という作品の目指すものとして、あの声優さんの声が必要だったのでしょう。

さて、その独特な『味』という部分で、西﨑義展氏が面白いことを言っていました。といっても車の話しですが。西﨑義展氏が愛したクルマはアメ車でした。特に大きめの、いわゆるフルサイズと呼ばれるアメ車です。アメリカは道路が広く舗装が悪いので、サイズが大きく、ぼよんぼよんに揺れまくるサスペンションが売り物です。

私のそれまでのアメ車に対する認識は、「キロいくら?」と鉄の重さで勘定される?程度でした。しかし、大のアメ車好きの西﨑義展氏が長旅から帰って来て最初の購入したのは、リンカーン・シグネイチャでした。これがまたバカがつくほど大きいのです。標準的な日本車に比べ縦横で1.5倍はあります(カローラ比)。都内のコインパーキングに入れると横幅が広いのでドアを開ける隙間がなくなるほどです。一番奥まで入れても前輪より前の部分がはみ出ます。競馬いうと一馬身リード的な風情があります。その次に購入したのも2006年式リンカーン・タウンカーです。

ある日、やむを得ずトヨタのフラグシップであるレクサスLSに乗ることになりました。いわゆる優等生的な車で、ハンドルを切ればその通り曲がるし、サスペンションも段差を綺麗に吸収してサラっと走り抜けてしまいます。装備も至れり尽くせりで、育ちの良いご学友と図書室で本を読んでいるような感じです。

対して、リンカーン・タウンカーは、違います。日本では1000万円を越えるプライスタグを付けていますが、細かい事は気にしている様子はありません。適当にドライブする4速オートマ、ドアミラーぐらい自分でたたんでください、ガソリンは1回の給油で1万円近く入りますが、少し走ったらすぐに給油してください、エアコンの温度表示が華氏と摂氏をいったりきたりしますが気にしないでください、あまり細かい運転をせずダイナミックに走ってください、横幅が2m近くあって左ハンドルなので、反対側車線を見るのが至難の業って感じで、何かとコツを掴まないと日本の道路事情には適応出来ない車でしたが、まぁ慣れてくればこちらのモノ。狭い道でも、小さなコインパーキングでも、そこでもすいすい走れるようになりました。車の見た目が良い方ではなかったので,(品行方正な僕を捕まえて)「どこの組ぢゃ?」って聞かれたことがありました。

レクサスLSを乗っている時に、西﨑義展氏がポツリと「この車は『味』がないなぁ」と一言漏らされたのを今でも鮮明に覚えています。練馬から自宅への帰り道でした。

作品のスパイスとして『味』つけは必要ですよね。

 

※リンカーンは、本当に大きな車で、前の席には中央席の分としてもシートベルトがついていました。大人3人が横一列に座っても窮屈ではありませんでした。日本では、一度、ホンダがエディックスという名前で商品化しましたが中央に乗せるのは子供という設定でした。

※リンカーン・タウンカーは、こんな車でした。こちらをクリック

第3次 受け入れ先を募集いたします。

いつも当ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。

オフィスレガシィの事務所移転にあわせ、西﨑氏から遺贈された資料を保管している倉庫の契約も本年(2014年)8月いっぱいで契約満了となります。つきまして、新しい倉庫への移転までの間、倉庫の荷物を預かってくれる方の募集を再開いたします。

第1次を本年2月にお願いし無事に終了いたしました。第2次は本日、無事に終了致しました。

保管条件は下記の通りです。

  • ミカン箱より少々大きめの箱が10箱以上任意の数になります。
  • 箱には簡単な封印をさせていただきます。
  • 謝礼は特にお出しできませんが、預かっても構わないという心の広い方にお願いいたします。
  • 雨や風に当たらない場所で、箱の中の資料の保存性が保てる場所を有する方(押し入れ、倉庫、ベッドの下、あいている部屋等)。

受け入れてくださる方には、基本的なお願いと注意事項を書いたメールをお送り致しますので了承の上、我こそは!と思われる方は、ihfo@yamatokaigi.com へお問い合わせください。

よろしくお願い致します。

 

記事に誤認ありかなぁ

とある機関誌で西﨑義展氏の経歴などが語れていた。

よく取材したものだと感心するが、ちょっと待ってくれよ!という箇所があった。残念なことだ。というか本人の名誉のためにも修正して欲しいと願う。

名誉のためにも。だ。

 

 

おわり

劇場版 機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス プレミアムエディション (初回限定生産)

劇場版 機動戦士ガンダム Blu-ray トリロジーボックス プレミアムエディション (初回限定生産) 

初回限定生産だそうで、劇場版のBlu-rayボックスを購入してみた。

内容を見て驚いた。至れり尽くせりなのだ。最下段に内容を記すが、これでもか!という程のおまけがついている。最近、宇宙戦艦ヤマト関連のBRも発売されているが、内容の濃さが全然違う。ファンを楽しませようという心意気が感じ取れる。愛情の問題だと思う。旧作の宇宙戦艦ヤマトが最初に豪華本を出したときのような熱気を感じた。

ガンダムは劇場で3分割されて上映されている。劇場一作目は、ファンの間で盛り上がりはしたが内容的に中途半端なところで終わっている。いわゆるラストに向けての猛ダッシュがなく、淡々と物語が語られて「詳しくはウェブで」的な終わり方だった。

ただ、もしもガンダムと宇宙戦艦ヤマトの順番が逆だったら、そうはいくかな?と思う。

ヤマトが存在しない段階で、ガンダムという作品を劇場へ持って行こうとしたら、30分から45分程度にまとめた単発映画になっていたのではないだろうか?と言われる。

ヤマトがあって、ヤマトが劇場で公開されて、アニメの認知度が上がってからの話し故に、ガンダムは劇場で3分割できたのではないだろうか?

まぁ、26話のヤマトを2時間少々にまとめた勢いも評価できるが、前編、後編の2本立てで見たいような気もする。すると前編は、七色星団の攻防で辛うじて勝利を収めたところで終わって、後半は、ガミラス生の死闘+帰りのエピソードだろう。もう一度、昭和49年のフィルム+新作フィルム(Zガンダムでやったような技術でも構わない)の混合で、見てみたいものだ。

旧作には、夢とロマンと冒険心がふんだんに盛り込まれていた。

西﨑氏から遺贈された資料の中に、山本暎一氏が編集した劇場用1作目のワークプリントが発見された。いわゆるもう一つの劇場版「宇宙戦艦ヤマト」である。つまらない大人の事情でお見せできないのが残念。

以下、機動戦士ガンダムの付録内容。見ているだけでわくわくした。

◎仕様◎
【特典】
●劇場三部作5.1ch特別版Blu-ray×3枚
2000年にオリジナルキャスト(一部除く)で完全新規アフレコによる5.1chで制作された特別版を本編Discとは別Discで収録! 
●MEMORIAL ALBUM of MOBILE SUIT GUNDAM 1981-1982(200P予定)
[劇場公開当時の雑誌記事や関連商品などレトロな資料とスタッフ&キャストインタビューなどを収録した豪華ブックレット! 
●特典Blu-ray[ムービーアーカイブ]
(収録内容)
10周年記念映像「ALL THAT GUNDAM」/20周年記念映像「The Impression of First GUNDAM」
30周年記念映像「Ring of Gundam」「GUNDAM PERFECT MISSION」/特報・予告編 ほか
●特典Blu-ray[データアーカイブ]
(収録内容)絵コンテ/台本/高解像度スキャンセル画名場面集
●劇場資料復刻アーカイブ
・復刻パンフレット(3冊)
・復刻プレスシート(2枚)※IとIIIのみ
・復刻チラシ(3枚)
【他、仕様】
●安彦良和、大河原邦男描き下ろしボックスイラスト
●インナージャケットは安彦良和・大河原邦男の劇場公開時ポスターイラスト
●特典Discジャケットはカトキハジメ描き下ろしイラスト
●<音声特典>新規オーディオコメンタリー
<出演>I:藤田純二、指田英司 II:福井晴敏 III:1)松崎健一、植田益朗 2)板野一郎、関田 修 <司会>氷川竜介
※ボックスサイズは約B5の特殊なサイズです。