TAKAHIROが振付に込めた想い

2016年06月02日 12時49分 モデルプレスに振り付けをした上野隆博氏のコメントがあります。

一部を抜粋します。

いきなり「先ほども駅で声をかけられました。これまでも反響を実感することはありましたが、やはり今回は特に感じています」と興奮気味に話したTAKAHIRO。『News week Japan』誌の「世界が尊敬する日本人100人」(2007年)に選出され、2009年にはマドンナの世界ツアーやPVに参加、世界中から一目置かれる存在としてその道を歩んできた彼にとっても、欅坂46との出会いはセンセーショナルなことになったようだ。

◆振付に込めた想い「“欅”の伝説がスタートするんだ!」

MVは再開発中の東京・渋谷駅周辺の工事現場で撮影。振付は「システマチックに作られた社会を象徴するシーン」「若者の力強さと勢いを表したシーン」の2つの情景が取り入れられた。

「振付を考えるにあたり、できる限り歌詞や音楽が伝わるようにしたいと思いました。だから曲を何回も何回も聴いてイメージを沸かせて。例えばこだわったのは最初にメンバーみんながバッと腕を開くポーズです。この時の形が“けやきの葉っぱ”になるようにしました。彼女たちの象徴であるけやきを大切にしました。さらにセンターの平手(友梨奈)さんにはこの動きの中で腕を横一文字に動かしてもらい“欅”の文字の一画目を宙に書き入れてもらいました。この1作目から“欅”の伝説がスタートするんだ!という強い想いを込めたかった。そこにセンターとしての彼女への想いだったり、グループで旋風を巻き起こしてほしいという気持ちを託しました」。

◆“平手友梨奈”だった理由

若者が今の世の中を切り拓く――歌詞同様、振付にもそのメッセージは見事に体現された。今でこそ14歳でセンターを務めた平手に絶賛の声が相次いでいるが、TAKAHIROが振付を考えている時は決してそうではなかった。にもかかわらず、振付は平手を中心に構成されている。TAKAHIRO自身、平手と接する中で何かを感じたのだろうか?

「はじめ運営の方から平手さん推しでと言われたわけではありませんでした。ただ、『サイレントマジョリティー』の歌詞を見て、サウンドを聴いた時、この曲はセンターの子が所々で強く発信していく振付になるべきだと思いました。そこに平手さんの存在がバッチリはまったんです。もちろん彼女が振りをやってみて、それに応えられなかったら、動き全体の構成は違う物になっていたと思います。そんな中、彼女はそれに想像以上に応えてくれました」。

◆メンバーの努力の賜物「これからもっと大きくなる」

スケジュールはとてもタイト。振付のオファーから撮影までは少しの限られた時間しかなかった。「練習していくごとに伸びていったので、この子たちはすごいなって素直に思いました。普通の子は、練習を続けていくたびに疲れて少しずつ精神力が落ちていくんですけど、彼女たちは逆だった。『みんなで良いものを作り上げるんだ』っていう強い意志をひしひしと感じて、それがとても良い流れを生み出したと思います。かなり練習した後でも、もう終わろうかって言った時でも、『もう1回やってもいいですか?』ってメンバーから声が上がるんですよね。この子たちはこれからもっと大きくなるとその時に確信しました。見てもらいたい人、そして伝えたい人たちをイメージして、その人たちのために頑張りたいっていう気持ちをこれからも大切にしてほしいです」。

◆いつか「もっと欲張ったものを作りたい」

今回、TAKAHIROは『サイレントマジョリティー』の他、『手を繋いで帰ろうか』『キミガイナイ』の振付も担当。クールで力強く、キュートでポップ、哲学的で妄想的といろんな彼女たちを引き出した。

「もしまた彼女たちと一緒にお仕事をすることがあれば、もっといろんな世界を伝えたいですね。欅の葉が育つように、さらにすくすくと伸びているんだろうなっていう楽しみもあります。謙虚と優しさ、そして絆、それらが彼女たちにはあるので、さらにひと回り成長した彼女たちに会って、さらに欲張ったものを作りたい。その機会があったらいいなと思います(ニッコリ)」。親のような優しい笑みを浮かべていた。(modelpress編集部)

なるほど。そういう事だったのか。
納得です。
で、2ndで再会でした。