84,85ページ デスラー総統

「さらば~」において、デスラー総統の担った役割は決して小さくはありません。
「あのデスラー総統が生きていた!」というだけで驚き、ワクワクして見ましたが、決して(この作品では)主人公にはなれない存在でした。しかしながら、最後に放った一言、悟りを開き改心(?)したかのような行動に「死なないでくれぇ!」と涙したのは私だけではなかったでしょう。
このエピソードが元でデスラーの新しい方向性が確立されます。「宇宙戦艦ヤマト2」を経て、新たなる旅立ちへと昇華(宇宙戦艦ヤマトⅢ、デスラーズ・ウォーは別として)します。西崎氏は「新たなる旅立ち」を「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち デスラー編」と呼んでいました。この件については、後日、発表の機会を見つけます。
また、デスラーの登場は、この「さらば~」の世界観をより深いモノにしたと思います。デスラーとの一戦で深く傷ついたヤマトとユキ。しかし、デスラーの今際の言葉が難攻不落と思わせた白色彗星帝国戦への糸口へと導くのです。今回は、デスラー総統の勝利を確信して母艦を進める凛とした表情。腹心の部下を失って落胆する表情。正にデスラーの生き様を如実に表す2枚をセレクトしました。
実は、タラン将軍の超格好いいショットもありますので、次回(「Proud of YAMATO Visual Book BL」をお楽しみにしていてください。