小さい頃から家にはクラシックレコードがありました。
ですから、クラシックレコードのジャケットをよく見ていました。
飾り罫のあるライナーノート。
ヨーロッパの伝統ある書物には、かならずつけられていますよね。
本当は、もっと曲線を多用した線を入れたかったのですが、今回は、
極力「シンプル」をテーマにしましたので、抑えました。
今度、機会があったら、派手に、ゴージャスにやりたいです。
なぜ、シンプルをテーマにしたかといえば、絵の横についている
オマケ的なデザインが、本来、見せようとしている「絵」=「アート作品」を
スポイルしてしまうからです。
人は、ページの中で構成されている要素をすべてみようとします。
それは、自然なことです。
しかし、絵の横に、なんらかのデザインが施されていると、気が散ってしまうのです。
ですから、私は、余計な解説は絵の近くに置かず、実はページ番号すら入れたくは
なかったほど、シンプルさを追求したかったのです。
ただ、ページ番号がないと、解説を読むときに不便だし最低限のマナーとして
入れることにしました。
それに、理由は、もう一つ。
私が、コレクションを開いたときに、大小を問わず現れたイメージボードや
背景画には、説明も、ページ数も、解説もなにもなかったのです。
頭の中で、この絵は、このシーンで、誰が描いてということは思い浮かびましたが
「絵」以外のものは、なにもなかったのです。
同じプレーンな状態で見て貰えたら、という趣旨もあります。
巻末にある解説で、どのシーンで使われた「絵」かぐらいはわかるようにしておき
ましたので、参考にしてください。
※巻末の解説の部分については、別な機会で解説の解説をします。